スパークラインチャート(Sparkline Chart)の作成|Tableau Software Tips&Viz Advent Calendar 2014 #28 #tableau
2014年アドベントカレンダー『Tableau Software Tips&Viz(全部俺) Advent Calendar 2014』延長戦3本目、28本目(#28)のエントリです。
28本目の当エントリでは、『スパークライン(Sparkline Chart)』をご紹介してみたいと思います。
目次
スパークライン(Sparkline Chart)とは
スパークラインとは、1つの枠の中に配置する事の出来る小さなグラフを並べたもので、データを視覚的に表現し、傾向を表す事が出来ます。表示内容が小さくなってしまうので詳細な内容までは伺い知る事が出来ないですが、個別の傾向をそれぞれざっくりと把握したい、全体の傾向を掴みたいと言う時などには便利なチャートと言えるでしょう。
スパークラインの作成方法
Tableauに於けるスパークラインチャートの作成は至って簡単です。これまでの進め方に一手間加えるだけであっさり出来てしまいます。以下手順をご紹介。
Tableau Superstore Sampleのデータを使って、カテゴリとサブカテゴリに於ける売り上げのスパークラインを作成してみたいと思います。まずは受注日を月の連続表示で列へ、売り上げを行にドラッグアンドドロップします。
続けて、製品カテゴリーと製品サブカテゴリーを売り上げの左側に行へ。すると表示も以下のような形となります。
列と行に落とし込んだ項目を右クリックし、[ヘッダーの表示]を選択。これでヘッダー表示の部分が除去されます。
更に、[書式設定]から[セルのサイズ]→[より狭い]を選択。
縦の高さの部分も調節を行います。表示方法の部分を[高さを合わせる]に変更。
すると、以下のような形で出来ました。動きの緩やかなものと、そうでないものが結構分かれていますね。
同じ様な手法で、特定期間(2012年)の地域に於ける利益の推移を四半期単位で表示してみました。関東・九州が傾向として『利益が落ちている』事がグラフから読み取る事が出来ます。
まとめ
以上、スパークラインのご紹介でした。作り方としては非常にシンプルなグラフとなっていますが、表示する内容が多くなる都合上、裏で繋いでいるデータソースの件数やボリューム自体についても自然と多くなる可能性があると考えています。表面上ではグラフで指し示している内容の大まかな内容が分かれば事が済む形となるので、スパークラインを作成する際に対象としているデータソースについても、専用のデータマートを作成する(概要レベルで判別出来る程度の粒度にまとめたサマリーテーブルを用意する)等の対応を施しておいた方が、よりレスポンスの良いグラフやダッシュボードになる事でしょう。こちらからは以上です。